米津玄師さんの、NEWシングル2022年11月23日(水)に発売された「KICKBACK」
チェンソーマンのOPにも使用されている曲ですね。
さて、今回はこの曲に表されている主人公。
「ーーー現代社会に生きる若者を代弁している主人公」の心理と歌詞の意味を分析していきます。
私は音楽を13年やってきたので、一日5時間は音楽を聴いているくらい音楽が好きです。
さて、私の音楽愛を語ったところで分析いってみましょう。
【米津玄師】キックバックの歌詞の意味って?
【KICKBACK】曲の全体的な感想とイメージ
キックバックの米津、なにもかもがめちゃくちゃすぎる 水を浴びるように飲む米津、きんに君みたいなプロテインの飲み方の米津、ムキムキ米津、トラックに撥ねられる米津 pic.twitter.com/F1gaPiRcCs
— ふるげ (@fullfull_galaxy) October 25, 2022
まず、歌詞の意味の詳細を分析する前に、全体的なイメージをつかんでいきましょう。
私は、この曲はけっこう好きです。
一言で全体像の心理を読みほどくと「幸せに楽してハッピーでいたいのにうまくいかない憤りと葛藤・自嘲(最後にはちょっと葛藤がよくなる(笑)主人公」を描いています。
アップテンポですが、「理想の人生に辿り着けない葛藤を抱えながらも奮闘しようとする姿が細かく心理描写として」が描かれています。
しかし、その奮闘する姿は「明るく描かれているわけではありません」
主人公は「ハッピーで埋め尽くして レストインピース(お墓)まで行こうぜ」とうたっていることから
(死ぬまでハッピーで埋め尽くされた人生)を願望や理想として、頭に浮かんではいるのでしょう。
それは「鬱屈したやってられなさ」をベースとして「楽して簡単にハッピーで生きたいという短絡的な欲望」
・・・を抱える自分を「貶してくれたらいい」そんな僕を笑ってくれよといいます。
「あきらめ気味で自暴自棄で焦りを感じているような感じ」です。
繰り返し流れるキーフレーズは「努力 未来 a beautifui star」です。
これだけを聞くと、前向きな希望に溢れている曲のようですが、そうではないようですね。
これは希望や願望・夢を表しています。
浮かんでは消える主人公の頭の中の「理想」でしょう。
歌詞全体としてみると「努力 未来 a beautifui star」の願望や理想像は、そのままあるのですが
「努力 未来 a beautifui star」繰り返し4回目のあとの歌い方は「フェードアウト」(小さく消えていく)しません。
心の中での「叫び(強い願望)」へと変わります。
こういうのを「歌い方」で表現しているのです。
キックバックの【難所】カラオケのポイント
ちなみに、この歌をカラオケで歌うときのコツは「♪うばって kれマイハニー」です。
この部分のリズムの取り方が「うばってくれ マイハニー」と思っていると、ズレてしまいます。
くれマイハニーなのですが、うばっての間に休止符があるので、くれは「kれ」くらいの感覚でリズムをとりましょう。
大げさにいうと「うばって・れマイハニー」くらいのリズム感です。
ポイント
あとは「幸せになりたい」のところは「しあわせ」ではなく「しやわせ」と発音するので注意しましょう。
「幸せになりたい楽して生きていたい」はどんな心理?
ランドリー今日はガラ空きでラッキーデイ
かったりい油汚れもこれでバイバイ
まず、PVではカメラワークは「主人公の顔のアップ」からはじまります。
これは赤と暗い色調がメインで瞳は重苦しいでので、主人公は「何かに急き立てられている」印象が伝わってきます。
この後ろで「連呼」してコーラスとなっているのが「努力 未来 a beautifui star」です。
つまりこの時点で、(すでに)主人公は「努力しなきゃ!!オレの未来は輝きに溢れているはずだ!!」と理想に急き立てられていますね、
「ランドリー今日はがら空きでラッキーデイ」
「かったりい油汚れもこれでバイバイ」
これは冒頭の「(自分に)急き立てられている自分の理想」からの対比で「自分の何気ない現実」に戻すための演出です。
「駆り立てられた欲望(理想)」に気づいていない現実の僕(主人公)をフォーカスするための演出です。
「ランドリーががら空きでラッキーデイ」で「かったりい油汚れもこれでバイバイ」とただの日常をこなしているだけのはずでした。
そこへ主人公の頭の中にふと呼びかける声が聞こえてきます。
「誰だ誰だ頭の中 呼びかける声は」
「あれが欲しいこれが欲しいと歌っている」
ここでようやく、冒頭の「努力 未来 a beautifui star」の理想イメージの一端と繋がる「心の声」が聞こえてくるのです。
この解釈はこのままですね。
「あれが欲しいこれが欲しい」とうたって~い~る~ので、「主人公はあれが欲しいこれが欲しい」と思っている自分に気づきかけます。
このときの映像では「毎日夢にむかって努力する主人公」(筋トレです)が描かれていることから、まだ「現実」を表していると思われます。
幸せになりたい 楽して生きていたい
この手に掴みたい あなたのその胸の中
この「幸せになりたい~」から、曲調は一変します。
さらにカメラワークは切り替わり「主人公の目」を映し出すのです。
「視点(目のアップ=認識)」とフェーズが変わったことを意味します。
「幸せになりたい 楽して生きていたい~」の歌詞と重ねて「主人公の目に見えた」のは
自分にはとても持ちあげられないであろうバーベルを楽々と持ち上げている人の姿・・・・
この映像とあわせて「この手につかみたいあなたのその胸の中」とオーバーラップしています。
それを見た主人公は「あんな風になりたい」と思ったのか、覚醒してめっちゃ筋トレしだします。(笑)
ハッピーで埋め尽くして レストインピースまで行こうぜ
いつかみた地獄もいいところ 愛をばら撒いて
アイラブユー貶してくれ 全部奪って笑ってくれマイハニー
努力 未来 A BEAUTIFUL STAR
なんか忘れちゃってんだ
これは筋トレの努力している映像なので「理想に燃えている」心理をあらわしています。
しかし、「頑張りすぎて何かを見失って(PV)の主人公は血反吐をはいてしまう」のです。
速い映像なので分かりにくいと思いますが、早い映像は「次々(理想にむかって)がむしゃらに頑張る様子」を描いています。
「ハッピーで埋め尽くしてレストインピース(お墓)まで行こうぜ」
死ぬまでハッピーで埋め尽くされた人生を送りたい願望をあらわします。
「いつかみた地獄もいいところ愛をばらまいて」
これは自分の「軽率さ・短絡さ」を示唆すると思われます。
愛をばらまいていることから、愛の安売りとも受け取れますが、そのあとに「貶して笑ってくれ」なので
やはり「努力している自分を心のどこかであざ笑っている」のですが、それを相殺する性質の「マイハニー」によって愛が登場しているので緩和されます。
しかし、自己愛とどっかにいる「マイハニー」をオーバーラップさせているので、解釈は聞き手の自由となります。
その後、「なんか忘れちゃってんだ」でいったん区切っています。
これは「努力している自分(でも何か足りない)」への違和感や問題提起となっています。
ポイント
・理想のために頑張りすぎている
・そんな自分を「あざ笑う」気持ちもある(貶す=悪口なので対比は自己愛)
・理想の自分のイメージは「はりぼて(偽物)のマッチョ。」
・主人公は(未だ)何かを忘れちゃっている。
理想の自分の筋肉が「無駄に誇張されたハリボテ(違和感しかないよね)」これがポイント高い。
(画像は米津玄師『紅白歌合戦』にブチギレ中? ヒット連発も不出場が続く理由とは… | ガールズちゃんねる - Girls Channel -よりお借りしました)
ちょっとパソコンが文字数制限で重くなってこれ以上書けないので、リンクで2番は次の記事にしますね。
一見、努力した先に「素敵な輝かしい未来」が待っているように見えますが、
この曲は私は「努力厨や綺麗ごとへのアンチテーゼ」だと思います。
「努力をひたすら続けているけど何か忘れちゃってる」主人公はさて、気づくことができたのでしょうか?
(続きます)
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