世の中にはメンタルが強い人と弱い人がいます。
しかし、心というのは目に見えるわけではありませんし、筋肉がついているわけでもありません。
よく気が付いて感受性が高いだけなのに「メンタル弱いね」なんて言われたら、「あなたは鈍くていいでしょうね」とすら思いますよね。
あなたの心が弱いのでありません。
メンタルが強い人というのは「強い」のではなくて、ただ単にストレスの取り扱い方が上手なだけなのです。
受け流したりスルーしたりなどですね。
その1つの方法が「どうにもならないことは放っておく」という技術です。
もう技術です。
だから、誰でも身に着けることが可能です。
どうにもならないことを頑張っても時間のムダです
自分の力では、どうにもならないことって世のなかに溢れていますよね。
実は、この「どうにもならないこと」を「どうにかしようとする」ことが、ものすごいストレスになってしまうことがあるんです。
自分で自分のストレスを作ってしまっているからですね。
自爆系ストレスの威力はすさまじいものがあります。
しかし、そういう時、あなたは「これは自分には関係ないな~」って気づいていなかったりします。
さらに「自分でどうこうできる立場であるか?」も考えてなかったりするのです。
コントロールできるものとできないものを「わける」
まず、コントロールできることとできないことをわけましょう。
できることよりも、「できないこと」をしっかりと自覚する方が大事です。
コントロールしようとしてしまって苦しいからです。
コントロールできないこと
- 過去に起きたできごと・過去の選択
- 他人の性格・行動・言動
- 世界で起きていること
- 会社や学校で自分の役割・立場以外のこと
- 社会通念や常識
- 国籍・家族などの環境
下にいくほど、コントロールできるかもしれない可能性はちょっとだけあがります。
しかし、その場合は「コントロールではなくて変える覚悟」をしなければなりませんね。
家族がいやだったら、縁を切ったりすることや、家を出なければなりません。
日本が嫌ならば、国外に住む方法や国籍を変えることも「可能」といえば実現可能でしょう。
しかし、そのためには、自分自身の人生をしっかりと受け止めて決断していく覚悟も必要ですね。
そのため、一応コントロールできない括りにいれています。
世界で起きていることや、会社で社長でもないのに「ルールを変えたい」と思うことは、コントロールできないことです。
それなのに「会社のやり方」に不満を持つ人が多いです。
その会社の仕組みやシステムが嫌だなと思ったら、出世して上の立場になってから仕組みを変えるか、あるいは「転職」するしかありません。
それか自分で会社を起こせばよいのです。
社会通念や常識を変えるのは難しいですが、「社会通念や常識」に縛られない生き方をすることは可能ですよね?
それについても「自分の覚悟」が必要になってきます。
人生において「コントロール可能性が低いこと」について悩んで自爆ストレスを抱えがちな人は、この「コントロールしたい!!自分の思い通りになってほしい」というコントロール欲求が強すぎる場合があるのです。
これは、心理学では「不適応な認知」として有名です。
このコントロール欲求が強いと、ストレスを抱えがちになってうつ病などになりやすくなります。
バランス感覚が悪くなって「しょうがないよね」となりにくいのですね。
ですから、まずは「コントロールできないことを受け入れる(あきらめる)」ことを自分でしっかりと認識するのが大事です。
これだけでも、かなり「悩んでも仕方ないな」となってストレスが減ることも期待できます。
人は変えられない
コントロールできないのに、コントロールできずに「放っておく」のが難しいことの代表格が「他人」です。
自分の子どもや、結婚相手の行動や言動・価値観。
職場のトラブルやママ友関係。
人は、他人と一切かかわらずに生きていくというのは無理です。
その中で「相手にこうなってほしい」と願うのも、無駄なことです。
つまりは「相手に期待しない」のが一番自分にとっても相手にとってもいいということなのですね。
「こうなってほしい」というのは「今の相手じゃいやだ」ということになります。
この「今の相手の発言・行動・態度・考え方はいやだ」と思っていることがストレスになって「放っておくことができない」のです。
これは、禅などでいうと「あるがまま」に受け入れていないということになります。
相手の「あるがままの姿」を受け入れずに否定しているのです。
雨が降ってきて濡れることは、自然なことなのですが、「いやだいやだ雨なんて降らなきゃいいのに!!」といっているようなものです。
あなた自身の目のまえで起きることに「いい・悪い」などの判断をしないで「ただただ受け入れる」ような精神です。
ポイント
起きるできごとに「価値の判断」をしない。
放っておけないのは「起きるできごと」に、価値を決めつけてしまうからです。
例えば、「あの人のこういう行動は許せない」「普通はこうじゃない?」(自分の価値感で相手をジャッジしている)のです。
まるで裁判官になったように「自分の考え方が正義」で正しいのだから、相手の行動や発言・考え方は間違ってると思ってしまうのです。
そして「相手の間違いを許せなかったり・変わってほしい・正したい」という欲求がでてくるんです。
過去も変えられない
他者を変えることは、とても難しいことです。
まずはこれをしっかりと自覚して「自分と他者の感じ方や考えは違う」と区別することが大事です。
しかし、他者への「放っておく」ができたとしても、最大の難関が待ち受けていたりします。
それが「自分の過去」です。
今の現状に不満があると、人はどうしても「過去」に目がむきがちになります。
なぜならば「現状から目をそむけたくなっている」ので、過去に向いてしまうからです。
目のまえに「見たくないキライなもの」があれば、他の部分をみようとしませんか?
つまり、現実から目をそらすのです。
その結果、「未来か過去」に目が向いてしまうのですが、実は「未来」は現実を受け入れていないと想像することはしにくいのです。
過去👉現在👉未来
客観的にはこのように時間は進んでいますよね?
(時間の流れはこの反対です)
このときに「現在の自分の人生(や目のまえのできごと)受けれていない」場合、現在の延長線上で「未来を考えることができなくなる」のです。
途切れてしまうのですね。
人は「空想やイメージを使って未来」を想像します。
しかし、現実的に未来を考えるときには「現在から延長線上の未来」を想像することもあります。
あなたはAさんと付き合っていないのに、来月の週末に「Bさんと海外旅行する計画」を立てますか?
立てませんよね?
これと同じで「今の現実をしっかりと受け入れなければ」未来の計画というのは基本的には立てにくいのです。
現在に不満を持っていると「過去」に目がむいてしまのです。
結果的に「過去は変えられない」ので不満やストレス・怒りなどは大きくなってしまって「自爆ストレス」につながるのです。
未来思考にするのが大事なのですが、そのためには「現在のことを放っておく」必要があるでしょう。
逆説的になってしまうのですが「現在に問題や悩みを抱えているので、なんとかしようとしてしまう」のですが、それが変えられないとき。
あなたは「さらに苦しむ」ことになってしまうんですね。
変えられるものに注力せよ!!【いまの行動だけ】
自分の未来にむけて「捉え方と行動」を変えるのみ
極論だと、変えられるのは自分の今の行動と未来だけです。
「変えられないのならば受け入れて、どうすればいいのか考えよう」と切り替えていきましょう。
私も自閉症の子どもがいますが、私も人間ですので、ことあるごとに将来(あるいは現在の悩みの中)に「不安」は感じます。
不安は放っておくことの反対のエネルギーを持ちます。
生きるための「サイン」が不安感なので、エネルギーとしては「強く行動を促したり・それに集中」するようにできています。
人の最大優先事項は「生きる」なので、不安感があるときは、「生き残る戦略」以外は考えにくくなります。
そうしますと「生きるか死ぬか」の二元論になりやすく、思考は短絡的になってしまいます。
そういう場合も「変えられないことをしっかりと受け入れる」ことで、不安感は消えていきます。
さらに受け入れたあとに「ではどうしたらいいか?」対策を打っていきましょう。
「不安を受け入れて、未来にむけての対策を打ち出して実行する」ことがわかっていれば。
いくらもで落ちついてその実行のための情報を集めることが可能ですね。
不安感にとらわれている場合は行動していないことが多いので、「こうしていこう」と未来を決めることだけでもかなり放っておくことが可能となります。
ちょっとわかりにくいかもしれません。
▶【えっ!】モヤモヤする時は【新しい自分へのチャンスタイム到来です】
▶【人生失敗した】というのは存在しない~あきらめた瞬間に「失敗」に変わるだけ~
まとめ
なかなか最後のほうはわかりにくくなってしまったかもしれません。
どうしても、受け入れることなどは感覚的な話になってしまうので、その感覚のやりかたを説明は難しいですね。
しかし、変えられないことに無駄に悩んだり不安になることは、人生は4000週間しかないので、もったいなさすぎますね。
だったら、少しでも未来がよくなるための行動を今とっておくことで、将来に収穫できるものが増えることでしょう。
ブログも同じなのですが、種をまいてから(記事を書いてから)収穫まで(その記事が評価されてGoogleの検索で上位表示になるまで)には時間がかかります。
数年間は頑張らなければ、大きい収穫は望めません。
その間に、あきらめてしまう人が97%です。
(ブログの成功率は3%です)
ブログは指数関数的に成長しますので、今は芽が出てなくても未来を信じてコツコツと続けようと私は決め続けています。