生きている以上、一人の力だけで生きるのは不可能です。
仕事をすれば上司や部下、同僚、友達や親子関係、学校やママ友・サークル活動。
果てはネットの世界まで。
この世の中は対人関係できているといっても過言ではありません。
- 話し合いができない人ってどんな人なのか知りたい
- 話し合いができない人の心理を知りたい
- 話し合いをしないのはなぜ?男女で違うの?
- 会話が成立できないのは病気?
今回の記事ではこのような悩みにこたえます。
話し合いができない人はなぜ?3つの共通心理を解説!
①【自分を正しいと思いこんでる】心理があるから
話し合いができない人は「自分を正しいと思い込んでいる」という場合があります。
そもそも話し合いというのは「相手と自分の考えや気持ち・価値観が違うこと」を前提としています。
スタート地点が「お互いの違いを尊重したうえで」一緒に理解しあったり妥協点を見つけていく作業が話し合いとなります。
ポイント
ですから「自分が正しい」という思い込みの強い人の場合は、話し合いのスタート地点にすら立つことができません。
相手が間違っている!と一方的に決めつけることで、相手に間違いを正すための「お説教」になってしまうことがほとんどです。
「相手と自分は違う考え方と持っている」ことを受け入れられない人は話し合いができない人といってもいいでしょう。
②話しあいから逃げる・避けるのは「面倒くさい」心理
話し合いができない人の心理として「面倒くさいことから逃げたい」という現実逃避癖のある人がいます。
- どうせ話し合いをしても無駄だとあきらめている
- 話し合いすることで嫌なことに向き合いたくないので現実逃避する(先延ばし)
- 自分をごまかしながら生きている
このように、逃げることで「むきあわず」に住むので話し合いを避けるという行動が出るのです。
逃げる場合の解決法
この場合の対処法は、「話し合いから逃げているデメリット」を話すといいでしょう。
避け続けたり、先延ばしにしても「問題が解決しないどころか悪化する」というデメリットを提示すれば、いい加減むきあうこともあります。
③複雑なことを考えられない【レッテル張り・ラベリング】
話し合いができない人は「複雑なことを考えられない」という場合があります。
話し合いというのは「相手の言っていることを理解する能力」「状況を理解する能力」「相手の感情や立場・気持ちを理解する能力」「自分の意見や価値観を言語化する能力」「目標や目的を考える力」などなど。
要素が多いことを、丁寧に言語化して、相手とコミュニケーションをとっていくという高度なスキルが必要なのです。
これはとても複雑です。
ですから、「複雑なことを考える能力が低い人」はそもそも話し合いが難しいのですね。
そのような人は「決めつけ」やレッテル張りやラベリングしていると脳のリソースを消費しなくても済むので、「今までのやり方でいいじゃん」と言ってみたり、古来のやり方を通そうとしたりします。
ポイント
この場合は、相手にわかりやすいように「情報をある程度まとめてから」話し合いを進めましょう。
事前準備をしないと脳の処理能力が低い人は「だからなんなんだよ?!」と怒りだしたり、「簡潔に!!」と話を最後まで精査しないで「決めつけ」ようとしてきます。
+α「全か無か思考・ゼロ100思考」や「べきねば思考」がある
話し合いができない人の心理に「こうするべき」という思い込みが強い人がいます。
これは、「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」「母親はこうあるべき」「部下はこうあるべき」などというように思い込んでいる人のことです。
この場合も「そもそも話し合わない」というようなことになりがちです。
この場合は認知の歪みになってくるので、変えるのがとても困難です。
話し合いができない人と「話し合いをしない人」の違いとは?
話し合いができない人の心理を解説してきました。
しかし、中には「あえて」話し合いができないのではなく「あえて」しない選択をしている人もいます。
この場合は男女によって「あえて話し合いをしない」選択をしている心理が違ってきます。
【男性の場合】頭を冷やして情報を整理するために話し合いを避ける
話し合いをあえてしない場合、男性は「頭を冷やして情報を整理するため」の場合があります。
そもそも話し合いの目的は「言い争い」ではありませんし、勝ち負けでもありません。
ポイント
そのことをわかっている男性の場合、自分自身の考えが「上手くまとまっていない状態」や「イライラしていて冷静な判断ができなさそう」と思ったときに、話し合いを避けることがあります。
これは表面上は「話し合いを避けている現実逃避タイプ」(逃げる)ように見えるのですが、違っています。
あえて「今話し合っても建設的な話ができない」とわかっている場合にします。
女性は言語で解決したい気持ちが強いのですぐに話し合いをしたがります。
しかし結婚した夫やカップルの男性側は「もうちょっと理解したい・感情を整理したい」と考えている場合のあるんです。
これを女性側が「話し合いから逃げてる!!」と責めてしまうことがあります。
これはあえて男性がしている行動なので、少し整理する時間を与えて待ってあげることが大事です。
【女性の場合】怒っていることをアピールするために無視する(話し合わない)
女性がわざと話し合いをしない選択をする場合、「気持ちをわかってほしい」という行動の裏返しでやっていることが多いです。
わざと話し合わないことで、存在を無視して「私はこんなに怒っているんだ」ということを気づかせるためです。
拒絶の表れともいえるのですが、「悲しい」ときによく女性がやることが多いです。
本来は「私はこうされて悲しいの」と言えばいいのですが、悲しみをうまく表現できない場合、「悲しみを怒り」に変えて表現してしまうことがあるのですね。
この場合は、男性側が優しく「君をそんな風に思わせてすまない」と謝っていったん気持ちを認めてあげる必要があります。
このとき、女性の場合は「表面的にごめん」と言われても怒ってしまうことがあります。
口ではいくらでも謝れるからです。
ポイント
誰のどんな行動にどう思ってこうなったのか?を具体的に話して理解する必要があります
面倒ですが、女性はそういう生きものなので頑張りましょう。
そのあとならば、気持ちを受け止めてもらったと感じた女性は話し合いに応じてくれる可能性は高いです。
話し合いが成り立たない場合は「パーソナル障害」の場合もある
話し合いができないというよりも、話し合っても「会話が成り立たない」「余計にややこしくなる」「いつも相手を攻撃してきて論破になってしまう」というような人たちもいます。
- 自己愛性パーソナリティ障害
- 境界性パーソナリティ障害
- 発達障害
この3つの障害を持っていますと、話し合いがとても難しくなります。
自己愛性パーソナリティ障害の場合は、「勝つか負けるか?」「敵か味方か?」「上か下か?」「勝ち組か?負け組か?」という世の中を2種類の人間にわけるのが大好きです。
これは白黒思考・2分割思考・全か無か?思考・ゼロか100か?思考といいます。
このため、相手に勝つことでマウントをとってきたり、自分が絶対に非があっても理屈をねじまげて、相手が悪いように話を誘導してきます。
相手にわざと罪悪感を持たせるために、そのような論理破綻の論理をふりかざす場合もありますので、話し合うことは不可能です。
境界性パーソナリティ障害の人が話し合えないのは、「見捨てられること」に頭がいっぱいになってしまって自分の「無力感や自分なんて価値がないんだ」という絶望感に支配されてしまって自分の感情に圧倒されて飲み込まれて取り乱してしまうからです。
このような状態では、もちろん話し合いはできません。
発達障害の人が話し合いができないのは、そもそも「話し合うこと」の必要性を感じていない人、「自分の価値観や正しいマイルール」を押し付けてくるので、話し合いではなくて一方的な理屈を話しまくるということになることで話し合いが成立しません。
まとめ
話し合うというのは、とても大切なので、ぜひ話し合いができる人を恋人や結婚相手に選びましょう。
話し合いがうまくできない人とは、一緒に生きていくことが難しくなります。