どうしたら貯金体質になれるんだろう?」
お金がないのに使ってしまう癖のある人は、なぜ治らないのでしょうか?
よくある「具体的で表面上の理由」は以下です。
- ストレス発散
- 見栄っ張り
- 希少品が好き
- 家計簿をつけていない
- 飽きっぽい
- 計画性がない
具体的なムダ使いのやめ方については以下の記事が役立ちます。
でもそんなことわかってても、やっぱりお金を使ってしまうんですよね。
このようなことをわかっていても、散財がどうしてもやめられない場合お金を使ってしまう深層心理というものが邪魔しているのです。
正しい方法がわかっても、マインドセットができていないと無駄遣いは減らないのです。
この記事では、あなたが気づきにくい散財してしまう人の心理を解明していきます。
散財癖で「あなたは何を得ているのか?」気付いていますか?
散財すると、買った瞬間は気分がよくなってワクワクするのですが、実際に手に入ったとたん興味を失ってしまうということがあります。
人間が本当に手に入れたいものは「モノ」ではないからです。
お金を使うことで「商品を得ている」のではない
実は、お金を無駄遣いしてしまう人は「商品」「経験」が欲しいと思っているかもしれませんが、あなたが本当に欲しいのはその先の「感情」です。
- 食べ物→「美味しい~」という感情
- 人におごる→感謝されたい、喜んでほしいという感情
- ダイエット器具→やせた自分だったら素敵だな~という感情
- クラウドファンディングに融資→貢献したいという感情
- キャバクラ→承認欲求を満たしたい
痩せている人にダイエット器具をあげても「いらない」となりますよね。
消しゴムや鉛筆が欲しいのではなくて、そのモノによって「字を書いて何かを得たい」わけです。
便利だな!!という感情かもしれません。
便利というのは一見感情?と思ってしまうかもしれませんが、「不便」だとイライラしませんか?
つまり「不快感」です。
ポイント
人は「現状の不快感や不満を変えるため」あるいは「未来に快感を得るため」にお金を払う
つまり、現実での不満や不快感が強い人ほど散財しやすくなるのです。
本当に欲しいのは「商品(モノ)」ではないということを、覚えておいてください。
モノを買うことで「満たされるモノ」がある
さて、お金を使うことで得たいモノは「形あるもの」ではないということがわかりました。
実際にモノよりも経験にお金を使ったほうが幸福度の持続は長いとい言われています。
順番にみていきましょう。
①自分の思い通りになる展開を作っている
ストレスが溜まっている人に多いのが、このパターンです。
ストレスが溜まっているということは「自分の思い通りにならないこと」や我慢していることが日常的に多いということ。
つまり、お金を使って「自分が買いたいものが買えている」という行為自体が快感になっていることがあります。
自分が欲しいと思ったものをお金さえ払えば、あるいは「ボタン1つで手にはいる」のです。
ポイント
これによって自分の低下してしまっている「自己肯定感」をあげることができるのですね。
これはゲームの世界に「自分の思い通りになる」という承認を自分で作り出して依存しているのと似ています。
つまり「自分の力が及ばない無力感・パワーの無さ」を買い物という手軽な手段で解消しているわけです。
思い通りいならない閉塞感で散財してしまうときの対処法
- 小さい達成感を積み上げることをする
- 趣味などを新しくはじめて自分がやり切った小さなことをメモする
- 自己肯定感をあげていく
このような解決策をとっていきましょう。
できない場合は、せめて「日用品」などを買うように努めましょう。
②モノの力で「未来の自分が変化する」と思っている
これは、日ごろのストレス発散とはベクトルが違います。
このタイプの散財は「理想の未来を得る・現状を打破する・新しい自分に生まれ変わろうとする」変化の欲求が高い場合に起きます。
この「理想の未来を手に入れたい・理想の自分でありたい」という変化への欲求は本来はとてもいいことです。
しかし、このときに自己肯定感が低い人は「自分の切り開く力」を信じていないので、「モノを手に入れさえすれば、自分は変わる」と安易に手軽に考えています。
こういう人は以下のような散財の行動パターンをとります。
- 資格の通信講座に高額で申し込む(自分の力を信じてないのでやる気なし)
- 高額な化粧品を買ったけど放置
- 勉強道具を買うけど届いてもなんだかやる気出ない
- ダイエットマシーンを買ったけど運動しない
これは、モノを買うことで「理想の自分が手に入った」とモノを買う前に勘違いしてしまうために起きることです。
このような人達は「モノを使うことよりも手に入れること」で現実に変化が起きると深層心理で思っています。
本来は「自分が使ってこそ意味がある」という感覚が大事なのですが、モノの力を過大視しすぎてしまっているのです。
自分の力でなんとかできるという自信や自己肯定感・自己信頼感がないので、「モノでなんとかしよう」としてしまうのです。
ポイント
モノを買うことで、未来の自分を先に買えたような気がしてしまうのです
そして、いざ「モノが届いたとき」「モノを持って帰って家に帰ったとき」には未来の自分ではなく、現実の自分とモノ(商品)がそこにいます。
現実の自分に「未来を変えるパワーがない」(私ならできるぞ)という気持ちがないのですから、モノへの興味は急激に失います。
本来ならば、ここで
となってワクワクするのですが、自分の力よりもモノの力を信じているのでできないのです。
この場合の対処法は以下です。
変化への散財の対処法
- 自分には未来を変える力があると信じる
- セルフイメージを高める・自己肯定感をあげる
- モノがなかったら、どうすればいいか?代用品などで工夫してみる
- 自分のリソースに目をむける
今ある自分のリソースを確認して活用するようにしてみることがとても大事です。
モノを使いこなすのは自分ということをしっかりと再認識してください。
プロの包丁を買ったからといって、料理がプロ並みにうまくはならないのです。
モノの力は、それを「使いこなす人の力量」で変わるのです。
③完璧主義で不安感が強いのをモノで埋める
これは「コレクション癖」と呼ばれます。
1つのあれば足りるものを必要以上にそろえたくなる人のことです。
これは私は「完全主義」が原因だと思っています。
欠けていると気持ち悪くなるのと、気に入ったから色々な違いをコンプリートしたいのです。
あ、やっぱりコンプリートしたいんですね。(笑)
私もそういうところがあるのでわかるのです。
これの治し方は、やっぱりモノの力を信じすぎないことですかね。
気に入ったものであれば集めてもいいと個人的には思います。(常識の範囲でなら)
1つとして同じ香り、同じボトルの美しさはないので・・・やはり魅了されます。
個人的には、天然石なども集めてみたいです。
散財癖を治すためのマインドセットとは?
ちょこちょこ途中にも書きましたが、以下のとおりです。
散財をやめるポイント
- 自分の力<モノの力 をやめる
- モノに力があるのではなく、モノを使う自分に理想の未来を手に入れる力があると信じる
- セルフイメージを上げる
- 自己肯定感をあげる
- 自己信頼感をあげる(小さな自分で決めたことを守る)
- ストレスを減らす
- 夢中になれるものを見つける
こんな感じです。
まとめ
どんなに優れたモノでも、あなたという存在には敵いません。
同じダイエット器具を手に入れても、AさんとBさんで未来の結果が変わるのは、ほかならぬ自分の力の差なのですね。
どれだけ自分を信じているか?の差です。