気を使いすぎてしまう人っていますよね。
対人関係において、相手のことを思いやって気使いできる人は素敵です。
しかし、あまりも気を使われてしまうとなんだか重苦しい息がつまるような気がしてくるものです。
- 気を使いすぎる人はめんどくさい
- 気を使いすぎる人は嫌われる?
- 気を使いすぎる人の短所
- 気を使いすぎて疲れてしまうときの対処
今回はこのような内容となっています。
この記事では「気を疲れれすぎてなんだかめんどくさい」と思っている人だけでなく「あ、これって自分のことだ」と気を使ってしまう人もチェックしなが羅読んでみてください。
【なぜ】気を使いすぎる人がめんどくさい理由・心理
冒頭でいったように、気を使える人は、まったく気遣ってくれない人よりもいい人です。
それなのになぜ「めんどくさいな・・・」と感じてしまうのでしょうか?
それは、実は「こちらのペースを無視している」からです。
「えっ?相手はこっちを気にしてくれてるんでしょ?」と思いますよね。
実は「気を使いすぎる人」は、自分を気にしているだけでこっちを気にしてくれているわけではないんですね。
①嫌われたくない
気を使いすぎる人は、対人関係において「相手に嫌われたくない」「嫌われたら怖い」という恐怖心があります。
その嫌われたくないというのは、相手から嫌われたくないので、一見相手を気遣っているように見えます。
しかし、エネルギー的には「私は嫌われたくない」という気持ちが、他人への過剰な気づかいとなって表れてくるのです。
②相手を無意識に支配しようとしてる
実は、この「気をつかいすぎる」という心理は、自分を弱く見せて相手に気づかってもらう、相手をコントロールするために無意識に使われることがあります。
過剰な人の場合です。
誰でも、自分が何か仕事でミスをしてしまったり、相手に対して本当に悪いことをしてしまったときに「気をつかってしまう」のは除外します。
そうではなく、なぜかすごい下出にでて「すみません」と気を使いまくっている人は、相手の下に潜り込んで支配するという「コントロール欲求」が隠れていたりします。
でもこれって、実は他人を支配したいということなんですね。
自分のことを「好きでいようが嫌っていようが」相手の自由意志の感情なのです。
嫌われたくない人は「自分は他者から好かれたい!!」という無意識の気持ちによって、自分はこう思われたいという欲求を「相手に押し付けている」のです。
つまり「自分が嫌われないように相手を支配するために、過剰に劣位アピールをする」んです。
わかりますかね?
「私は嫌われたくない」=「人から良く思われたい=私のことを好きでいて!!(相手の感情を決めたい=支配)」と同じことなのです。
「私はあなたより下ですよ~」という態度をとっていると嫌われるということは、基本的になくなりやすくなります。
そして「相手の下に潜り込む」ことで、対人関係において「優劣」を勝手につけてくるのです。
③自己肯定感が低い
他人に気を使いすぎる人は、気を使うことで生き延びてきたという可能性があります。
これは幼少期に形成されることが多いです。
- 自分の意見を言ったら否定された・怒鳴られた
- 断ったら嫌われた
例えば、親が不機嫌で気を使っていないと(怒らせると)夕食を抜かれたり、人格否定の言葉を言われたりなど。
そこまでいかなくても、過保護に育てられても気をつかいすぎることがあります。
このような経験を過去にしていると、自分自身の素直な表現をしたときに、嫌われたり、見捨てられたり、怒られたりすると、自分の身を守るために「相手の顔色をうかがう」ような反応がつくられることがあります。
このように「相手の正解を考えて気をつかってしまう」背景には、自分の自己表現をするのは危険だ(安心できない)という気持ちが根底にあることがあります。
これらは「自己肯定感(ありのままの自分を受け入れる感覚)」を損なわせます。
よって、気を使いすぎる人は自己肯定感が低い傾向にあります。
④自信がない
気を使いすぎてしまう人は、自分に自信がないことが多いです。
これは嫌われるとはまたちょっと違うのですが、誰でも起きてくる現象です。
例えば、あなたにも「緊張して気をつかってしまう相手」と「リラックスして素が出せる相手」がいると思います。
人は、無意識に比較するようにできていますので、自分よりも圧倒的に地位が高かったり、慣れていない相手の場合。
意識しすぎて警戒心が働いて、「気を使いすぎてしまう」のです。
これは未知への恐怖に似ています。
まだ、あまり相手と心を許せたり、信頼できるほどの関係にないとき、人は自信が低下して不安になるものだからです。
この場合、「知らないもの」(未知)への本能的な不安感によって、「身を守る」行動が強化されます。
不安の反対は安心感なので、不安というのは「自分の生存本能が驚異にさらされている」ということです。
自分自身が感じている度合いに従って、気を使う≒防衛本能が出てきてしまうのです。
自信を出せる相手(どんな自分でも受け入れてもらえそうという自信)がある相手だと、気をつかいすぎることはないのです。
⑤優しすぎる
気を使いすぎてしまう人は、時としてとても優しい人が多いです。
しかし、本当の優しさというのは、相手に追従してしまうことではありません。
気を使いすぎる人は、「自己犠牲して相手の言うことを聞いてしまう」傾向にあるのですが、それがいいことだと無意識に思っていることがあります。
いい人でいなければならない(自分の意見よりも他者を尊重するべき)
このような公式が無意識に作られている場合、「相手に気を使いすぎる」ということが起きてきます。
これを優しさだと勘違いしてしまっている可能性があるんですね。
しかし、優しさとは、時に相手のためにならなくても「断ったり、意見をいう」ということだったりすることもあります。
>>優しい人こそ【縁を切る理由7つ】特徴も紹介~利用されて底辺落ち人生は卒業!~
人に気を使いすぎる人は優しいと思われがちですが、嫌われてもいいやという気持ちで「自分の意見を主張」してみることをしてみるといいです。
とても怖いかもしれませんが、それで離れていく人は、本当にあなたが優しくするべき相手ではありません。
人間関係は、どちらかが気をつかっている関係ではなくて「あなたの気持ちも相手の気持ちも尊重されるべき」関係なのです。
気を使いすぎると嫌われる?
そのエネルギーは「私私」のエネルギーなので「こんなに私はあなたを気使っているんですよ~」という押し付けのような種類の空気感になって相手に伝わります。
ポイント
要するに「自分のために相手に気づかっている」んですね。
ストレートにいいますと、嫌われないように「自分をよくみせようとしている」のです。
それが周りの人から見ると「なんか重たいな~なんか居心地悪いな~」というめんどくささにつながってきます。
- すぐに「すみません」と謝ってばかり
- 過剰に気をつかってくる
すぐにそんなに悪いことをしていないのに「すみません」と言う人もいます。
この場合は、本人が「自分自身に対して罪悪感や申し訳なさ」を感じています。
本人は、本当になんだか申し訳なくて謝ってしまうのですが、「すみません」を連発されると人は「こっちがいじめているみたいじゃんか」と感じることもあります。
その罪悪感の感情を、気を使いすぎる人から、いちぶもらってしまうことがあるのです。
そこで巻き込まれずに「いやいや(笑)なに謝ってるの?(笑)と笑い飛ばせるといいですね。
もし、相手が感受性の高い人の場合「気を使われて逆にこっちも気を使ってしまう」ということになって気疲れをおこします。
反対に、相手が「自分をしっかり持っている人」の場合は、その自分を守ろうとしている態度に「他人におどおどしてて計算高くてイラッとする」と感じる人もいますね。
気を使いすぎる人への感じ方はそれぞれなのですが、どちらにせよ「ネガティブな印象」しか与えないという点では共通です。
せっかく嫌われないように、本人は気を使っているつもりなのに、人が離れていってしまいがちになってしまうのですね。
気を使いすぎる人はどうしたらいい?【対処法】
まずは「人間関係は横のつながり」だと知る
では、気を使いすぎるのをやめるにはどうしたらいいのでしょうか?
それは「人間関係」は縦のつながりではないと認識を改めることです。
本来、人間関係というのは現実世界において対等です。
- 助けられたり、助けたり
- 迷惑かけたり、かけられたり
- 話を聞いたり、話をしたり
この相互のバランスによって成り立っています。
しかし、横の関係で対人関係を築けない人がいます。
ポイント
「嫌われたくない」という人は、対等な目線で他者をみていません。
「人間関係を縦で見ている人」ってなに?を知る
この「優劣」や「上下関係」(=縦の軸)で他人を見ている人は、2種類にわかれます。
- あからさまに偉ぶる人(=自己愛や自尊心高い)
「優位なときは偉そうにする」
「劣位なとき(自分より上の人がいるときなど)」はペコペコする - 表面的には「ニコニコしてて人当たりがいい」(=自己愛や自尊心低い)
「優位なときは内心で優越感を感じて安心する」
「劣位なときは防衛で気を使いすぎる」
この記事の「気を使いすぎる人がめんどくさい」のは、2番目の「自尊心が低い」タイプに当たることが多いと思います。
だから、エネルギー的には関わった人は疲れてしまうのです。
表面的には「いい人」そうな態度なのに、内面は「私は嫌われたくない」という欲求なので・・・
子どもの気持ち(私を見て&嫌わないで)のまま、大人の態度(周りへの対処法=気を使いすぎる)を身に着けだけという感覚が正しいですね。
「優劣」をつけてくる=「私はあなたより下です・・・」(=気を使いすぎる人)は、勝手に相手を持ち上げてきて支配しようとしているのです。
しかし、注意していただきたいのはこれは本人は「相手を支配してやろう」と意識してやってるわけではないのです。
本人的には「嫌われたくない」という気持ちから気を使ってしまう・・・という癖のようなものなので自覚は難しいです。
自分は嫌われても大丈夫と思えるようになろう!
気を使いすぎる人が、気を使わなくても大丈夫な自分になるためには「私は好かれていなければいけない」という思い込みを恐怖心を手放すことです。
- 気を使うのをやめてみる
- 気を使わなかったとき、相手がどう反応したか日記に書く
(気を使うのをやめた自分はどうなったのか?)
この順番でノートにでも書いてください。
思い込みというのは、実際に思っていることと「反対ことを実践してみた体験」がなければ、変えるのが難しいです。
例えば「年収が高いから好かれている」と思い込んでいる人が「お金を稼げなくなった自分は妻から嫌われる」という恐怖を克服するためには、「お金を稼げなくなったとき、自分は本当に嫌われるのか?」を実証する必要があります。
ですから、気を使うのをやめてみて、今までと同じように周りの人が自分を扱ってくれるならば、「気を使っていなければ嫌われる」というあなたの思い込みは、そこではじめて「間違っていたんだ」と経験から思えるということですね。
この経験から学ぶというのが、思い込みを修正するにはとても大事です。
だって、自分で強く「嫌われるかもしれない」と思っているのに自分で「大丈夫だ」って思っても難しいものがあるからですね。
だから、気を使うのをやめた自分でも、他者は変わらず受け入れてくれたという事実を体験してはじめて、あなたは「縦のつながり」から解放されるわけです。
少しづつでもいいので、自分を守るのをやめてみましょう。
きっと世界や他人はあなたが思うよりも優しいはずですよ。
まとめ
どうしても自分は無条件に他人に受け入れられる存在だという感覚が弱いと、対人関係で「おどおどしてしまって気を使いやすくなってしまう」のです。
それが「自分は好かれていなければならない」「自分は相手から良く思われていたい」という気持ちからきていると自覚しにくいものです。
しかし、この「好かれてたい自分」なぜ?を繰り返して掘り下げて自分に向き合っていくことで、本当に対人関係の中で求めていることや執着してることがわかってきます。
心理学はもちろん、コミュニケーションなどの本を読んでみるのもおすすめです。
まいぴがおすすめするのは、森田療法やセルフコンパッションの本になります。
でも、自分で気づいてノートに書いていくだけでも自分の心は見える化されて整理されていきますので、本を買わなくてもいつでもはじめられますよ。
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