傷つきやすい人ほど、人を傷つけることがあります。
普通に考えると反対じゃないの?と思ってしまいます。
Yahoo!の知恵袋にもありましたが
傷つきやすいならば、他人の傷みもわかるはずでは?と考えてしまいますよね?
なぜなのでしょうか?
理由をひとことでいうと、「敵味方思考」だからです。
傷つく(傷つけられた)=被害者である=加害者がいる=加害者は罪(悪である)=被害者である私は加害者を攻撃する正当性がある
このような感じの認知によって、傷つきやすい人は、他人を攻撃してしまいやすくなるんです。
さらに、自己肯定感が低くて劣等感が強ければ、「傷つきやすい人ほど他者を傷つける」条件は完璧です。
- 傷つきやすい人は「白黒思考」である
- 傷つきやすい人は「自分軸がない」
- 傷つきやすい人は「劣等感がある」
この3本柱によって、傷つきやすい人は逆に他人を傷つけやすくなります。
それでは詳しく解説していきますね。
傷つきやすい人ほど人を傷つける心理って?【原因】
傷つきやすい人は、「他人の傷み」よりも自分の傷みに敏感です。
そして、冒頭に書いたように「被害者」であるという意識が強いため、傷つけられた!!となっているために、相手への攻撃行動が出るのです。
要するに、攻撃するのは、一種の被害妄想なわけですね。
逆恨みなどにも似ています。
これは、メンヘラなどの「神経症的傾向」の強い人が当てはまりやすくなります。
神経症的傾向とは、ざっくりいうと「精神疾患のなりやすさ」と言い換えて差し支えないです。
傷ついた=被害者のポジション。【白黒思考】
まず、傷つきやすい人というのは「自分の傷ついた」という感情が、自分由来の責任という感覚が薄いです。
自分の感情は、どんなものでも「自分の中で沸き起こっている」という自分の感情であるという感覚ですね。
それが薄いと、例えば「相手に私は傷つけられた」とか「相手に私は不安にさせられた」とか「相手が私を怒らせた」というように、自分の感情の責任の所在を、相手のせいにしてしまうのです。
いわゆる「被害者ポジション」です。
これは繰り返しますが、傷つきやすい人が「自分の感情の責任を持てない」という己の弱さに起因します。
それを防ぐには「同じできごとを体験しても怒らない人もいるし、傷つかない人もいる」と理解することです。
しかし、傷つきやすい人はこのことを理解できないのですね。
傷つくというのは、本来、受け止め方によって勝手に自分で傷ついているのです。
この認識が弱い人が、傷つきやすい人になります。
そして、「被害者である」ポジションを取るとき、必ず裏には「加害者」というものの存在がつくられます。
つまり傷ついたと主張することで、自動的に私を傷つけた「加害者」がつくられるのです。
これは白黒思考の特徴となっています。
自分の感情の責任➝他人にある!【自分軸がない】
加害者が出来上がると、被害者のポジションの人は「自分に正当性がある」と主張するようになります。
そして「傷つけられたことをわかってほしい」という気持ちが生まれます。
そして、相手の罪悪感を刺激するために、「傷ついた!!傷つけられた!!」と叫び始めます。
これは「あなたのせいでこんなに苦しんでいる私の辛さをわかって!!」と言っているのと同時に「相手への罪悪感」を煽っているのですね。
つまり、これが何を意味しているのか?というと。
「私の感情をなだめて~!!」
「私の機嫌をあなたがどうにかして~!!」
「私の傷ついた辛さはあなたの責任だよ~」
と言っているのですね。
つまり幼児と同じなのです。
大人になれば、自分の感じる感情は自分で消化したり、コントロールしたりしてどうにか機嫌をとることができるはずなのです。
しかし、それができないのが「傷つきやすい人」なのですね。
自分の感情をお母さんがどうにかしてくれたように、傷ついた人は過剰にお母さん役を周囲の人に訴えます。
それが攻撃的な行動となってあらわれるのです。
傷つきやすい人=劣等感のかたまり。
傷つきやすい人というのは、捉え方が歪んでいたりします。
傷つかなくてもいいようなことでも、悪意があると思ったり、相手は私をバカにしてるんだ!と感じたり。
なぜそのような「飛躍」が起きるかというと、自分に自信がなくて劣等感が潜んでいるからです。
自分で自分は劣っているダメな人間だという意識が強いので、それらのフィルターを通した認識をしてしまうのです。
しかし、この劣等感も無意識だったりするので、傷つきやすい人は自分の認知が歪んでいるというよりは「ひどいことを言う相手がひどい」と傷つき、攻撃するような心の動きになります。
傷つきやすい人はめんどくさい!
傷つきやすい人は確実に面倒くさいです。
何が面倒くさいかって、いちいち他人に悪意があると思うところです。
あとは攻撃してこないまでも、「私のこと嫌いなのかな」とか気にしすぎているところも面倒だと思われやすいです。
つまり「自意識過剰」なわけです。
人はそれほど重い意味を込めて、話しているわけではありません。
それなのに、まるで自分のことをこう思っているに違いない・・などのように「自分はどう思われているのか?」などを意識しすぎています。
他人が自分のことをどう思っているか?なんて考えてもムダです。
それに、ほとんどが何も思ってないことでしょう。
自分のことを考えすぎている時点で、自意識過剰のかまってちゃんなのです。
そういう人の末路は、人が離れていって孤独になるか?
あるいは、同族が集まっているか?のどちらかですね。
まとめ
傷つきやすい人は、繊細で優しそうに見えますが、傷つかない人の方が寛大で優しいです。
無神経だという声もあるでしょうが、ちょっとのことでも傷つかないというのは懐が広いということの表れです。
時間に厳しい人というのは、他人が時間を守らないことへも厳しくなったりしますよね。
それと同じで、傷つきやすい人というのは、相手が自分に何かしてきたときにも「傷つきやすい」し傷つけやすいのです。