理想が高い人っていますよね。
どちらかというと、男性よりも女性に多い気がします。
「夜景の見える高層階タワマンに住んで・・・」
「年収3000万円の人と結婚して・・・」
「子どもは頭も良くてスポーツもできて・・」
みたいな感じですかね?
結論からいうと、理想が高いというのはいいことなのです。
理想を高く持てば、達成する意欲も高くなるからですね。
しかし、理想には2種類あります。
いい理想の持ち方とよくない理想の持ち方があります。
今回の記事では「よくない理想」を持つとなぜだめなのか?どうしたら理想が高いことを治せるのか?について解説していきます。
理想が高い人の【心理】って?
前述したように、理想には2種類あります。
- 向上心や達成度があがる「理想」
- 現実への不満が募る「理想」
この2種類です。
どちらの理想がいいか?というと、もちろん前者ですね。
人というのは、頭の中で「理想」を妄想して、現実と無意識に比較しています。
(頭の中で思い浮かべる認知はすべて妄想と定義します)
ここまでは、「いい理想」も「悪い理想」も同じですね。
しかし、このとき(現実に立ち返ったとき)に、いい理想の持ち方の人とよくない理想の持ち方の人では違いが生まれます。
よくない理想の持ち方の人は、現実を受け入れることができません。
理想が高ければ高いほど、現実とのギャップによって、打ちのめされてしまうんですね。
このギャップの大きさが、うつ病になる原因なのです。
テストで90点取れると思っていて、30点だったら?落ち込みますよね
彼氏の年収が2000万円だとおもっていたのに、結婚したら300万だったら?凹みますよね。
理想が高い人の脳内ではこんな感じで「理想」と現実のギャップが大きくなってしまっています。
これを「理想と現実の乖離」といいます。
ポイント
理想が高すぎると現実のギャップが大きくなる👉不満やストレスにつながる。
いい理想の持ち方とは?
対して、高い理想を持っていても、それを目標にしていい成果を上げるためのモチベーションにできる人もいます。
高い理想がよくないのではないんですね。
理想は高い方がいいのです。
- 億万長者になりたい
- 世界平和を実現したい
- 戦後の街に明かりを届けたい
- 世界の子どもに水を安心して飲んでもらいたい
- 起業して上場させたい
このような理想は、「夢」と称されるほど途方もなく大きい理想ですよね?
でも、このような理想を掲げてきた人たちがいてこそ、実現するために「何ができるか」を考えはじめることができます。
理想を持たなければ、ただただ「現実」を甘んじて受け入れていくしかなくなってしまうのです。
高い理想を持っていながら、それをモチベーションにできる人は何が違うのでしょうか?
それは思考法の違いです。
さきほど、「よくない高い理想の持ち方」をしている人は、現実を受け入れられないと書きました。
まさにそれが正解です。
高い理想を持っていながら、現実とのギャップに打ちのめされない人は「理想(ゴール)」だけではなく
「現在位置(現実)」がしっかりと認識できているんですね。
つまり、カーナビで「理想とするゴール」と決めたとしたら、自分がいまどこにいるのか?
現在位置を把握できているのです。
これが「今いる実際の位置=現実」となります。
この現実を受け入れず「やだやだ!!こんなところに居たくない~!!」といって、目的地に向かうために歩こうとしないのが
「高い理想」だけを持っているよくない理想の持ち方をしている人なのです。
高い理想をモチベーションに変えるには?
高い理想を持っていることが悪いわけではないことがおわかりいただけましたでしょうか。
高い理想を持たなければ、自分の中で未知のことに挑戦することもなくなってしまうのですね。
高い理想を「よくない持ち方」で持ってしまっている人は、現実受け入れ力が低いのです。
正しい理想の持ち方は以下です。
① 理想を持つ (未来≒ゴール)
② 現実を把握する(現在位置=現在)
③ 理想を実現するために何が必要?
④ 理想を実現するために足りないものは?
⑤ 理想を実現するためにできることは?
理想が高すぎる人は、①と②の間で、もがき苦しんでいるだけです。
実際には②に到達できていません。
そうではなくて、本来、①👉②~⑤をぐるぐる回します。
そして、②~⑤は行動なので、行動を積み重ねることで、②の現在位置も少しずつ変わってきます。
カーナビで、自分が動くと、現在位置も少しずつ「理想(=目的地)」に近づいていきますよね?
それを見ながら、また②を修正しなおして、③~⑤をぐるぐる回してください。
これが正しい「理想の持ち方」となります。
これならば、理想は高ければ高いほど「現実とのエネルギーのギャップ」はむしろ、車の推進力となって、強い力で走ることができるようになるでしょう。
次からは、高い理想を実現するために、あなたが身に着けておくマインドセットを紹介しますね。
高い理想(よくない理想)を直したい!
高い理想を持ちながらも、それをマイナスにせずに、モチベーションに変えるためには、ある程度メンタルが整っていないといけません。
ここれは、高い理想を実現するために必要なことを3つ紹介します。
①足るを知る
まず、最も大事なのが「足るを知る」ことです。
月収100万円を目指しているとしましょう。
そのときに、月収20万円ならば「これで十分満ちている」という感覚を持つことが大事です。
「いやいや、満足しっちゃったらだめなんじゃないの?モチベーション沸かないんじゃないの?」と思いますよね。
実は、逆でして、受け入れることでしか、前には進めないのですね。
20万円、こんなんじゃだめだ!と思っていると、そこで否定してしまうので先につながらないのです。
カーナビを思い出してみてください。
現実である「現在位置」を「こんな場所にいたらだめだ」と思ったら?
カーナビは混乱してしまいます。
このカーナビが「現在位置を認識するのを否定」しているのが、「高い理想を持って病んでいる人」です。
それを唯一打破するには、やはり「足るを知る」ことなのです。
ポイント
現在位置をしっかりと認識しよう。
②完璧主義を卒業する
足るを知るの次に大事なマインドセットが「完璧主義の卒業」です。
完璧主義(完全主義)とは、完全な状態でなければゼロと考えやすい癖のことです。
そもそも完全な状態というのは、この世の中に存在しません。
上記の記事でも書いたのですが、完璧主義は「できないこと」にフォーカスする思考の癖です。
この世の中、できないことはいくらでも見つけることができてしまいます。
私もできないことだらけの人間です。
しかし、それでいいんですよね。
不完全なことが完全なのですから。
この感覚はちょっと説明しにくいのですが、あなたの中に欠けているところも「それでいいんだ」と思うようにしましょう。
それによって、完全主義から抜け出すことができます。
ポイントは「できない部分よりも、できている部分」に注目することです。
③自分の中に「ある」ものを見つける
現在の自分の人生を受け入れ、完全主義を卒業すると「自分の中にあるもの」が見えてくると思います。
自分の中だけではなく、周りの環境や他人がしてくれていることなどなど。
いわゆる有形・無形に限らず「恩恵」が見えてきて、与えられているものに気づくことができるようになります。
ここまでくれば、カーナビに入力した「理想という名の目的地≒ゴール」に辿り着くのも時間の問題です。
あなたは、目的地にたどり着くために、「自分の持っているリソース」の中から選ぶことができるようになっていくんですね。
今まで見えてなかったものが見えてくるようになるのも、この段階です。
あとはサイクルをぐるぐる回せば、現実が理想に近づいていくのを実感することができるでしょう。
まとめ
自分のことというのは、自分以上にわからないものです。
いい手札に見える相手のカードも、自分の手札が見えてないからこそ起きてしまいます。
それをどうやって活用するのか?は自分次第です。
貴方の中にも、必ず、使えるいい手札はあります。
ただ、それを見つけるのも見つけられないのも、捨ててしまうのも活かすのも、あなたの次第なのですね。